花粉症の原因

花粉症の原因は、その名の通り植物が飛ばす花粉です。花粉症の原因である花粉は、植物が子孫を残すために飛ばすもので、植物にとって花粉を飛ばすことはとても自然なことです。とはいえ、人間にとって花粉は大気中にある物質で、免疫系を刺激して花粉症を引き起こす物質であるため、ちょっと迷惑なものです。しかし、植物がこの世の中からなくならない限り、一年の内春から秋にかけては必ず何がしかの花粉は大気中に飛んでいるため、花粉症が発症する可能性はゼロにはならず、何かしらの対策が必要になります。
花粉症の原因は、植物の側から見ると、花粉にあるのではなく、人間の側にあるということになります。というのも、花粉症のメカニズムは、人間の免疫系が花粉に対して過剰な反応をすることだと考えられているからです。人間の免疫、つまり外部の刺激に対して反応する仕組みが、本来大気中に普段から存在している花粉に対して過剰に反応して排除しようとすることで、鼻水やくしゃみ、涙といった反応になることが知られています。そして、一度花粉症になってしまうと、少量の花粉に対しても花粉症の症状を発症するようになります。
花粉症の対策を考える時には、人間の体のこうした仕組みについて知っておくと、何をすれば良いのかを考える時の役に立つのではないでしょうか。

花粉症の治療法

この目のかゆみをどうにかしたい!
鼻をスッキリさせたい!
マスクなしで外にでたい!
と叫びたくなることはありませんか?
花粉症は鼻水や目のかゆみ、くしゃみといった症状だけでなくストレスもまたもたらします。毎年花粉症で悩んでいる人は、少しでも花粉症の症状が軽くなるようにとさまざまな情報を集めて試しているのではないでしょうか。

 

花粉症治療には薬物療法、減感作療法、手術療法などがあります。
薬物慮法は抗アレルギー薬、抗ヒスタミン薬、ステロイド薬などを用いて治療をします。抗アレルギー薬は花粉症治療においてもっともポピュラーな薬の1つです。花粉症が飛ぶ2週間ほど前から飲み始め、花粉症が飛ばなくなるまで飲むことで花粉症の発症を防いだり、症状を軽減したりする効果があります。抗ヒスタミン薬はすでに出てしまった花粉症の症状(鼻水、目のかゆみ、くしゃみなど)を抑える効果があります。ステロイド薬は速効性があり、ひどい花粉症の時に使用されますが副作用が出やすいので注意が必要です。

 

減感作療法は根本的に花粉症を治す療法で、花粉症の原因である花粉を少しずつ濃度をあげながら体に入れていくことで徐々に花粉を体に慣れさせていきます。減感作療法は根治をしたい人、薬物アレルギーの人、妊娠中の人などに向いている治療法です。滅感作療法は週1回〜月1回の間隔で注射を打ち、2〜3年続ける必要があるため根気が必要となります。

 

手術療法には下鼻甲介を切るものや鼻の粘膜の一部をレーザーで焼くものなどがあります。
下鼻甲介を切る手術はアレルギーで腫れた下甲介の肉を切除して空気の通り道を作るもので、手術後だいたい1〜2週間で鼻が通るようになります。
鼻の粘膜の一部をレーザーで焼く手術は鼻の粘膜を焼くことで鼻通りをよくします。レーザー手術は下鼻甲介切除手術よりも時間が短く、出血や痛みが少ないという利点があります。
その他手術療法には高周波電気凝固術、化学薬剤手術などがあります。
手術療法は鼻づまりがひどい人、薬が効かなかったり薬アレルギーがある人、局所的点鼻薬が聞かない人などに向いています。
手術をすれば完治すると思っている人もいるようですが、それは間違いです。手術の効果や持続性は個人差がありますが基本的には1年くらいしか持ちません。そのため少なくとも1シーズンに1回の手術が必要となります。

 

薬物療法、減感作療法、手術療法のどの治療法を選ぶ時も医師にしっかりと相談し説明を受けるようにしましょう。

花粉症の無い地域

花粉症の時期になると話題になるのが、花粉症対策のさまざまな方法です。最近話題になった花粉症対策の一つに、杉花粉の飛んでこない地域に移住するというものがありました。日本ですと、北海道や沖縄に移住するという人がいたようです。花粉症の人なら良く分かるかと思いますが、花粉症の時期になると本当に、花粉の飛んでこないところに行きたい、と思うものです。
花粉が飛散し始めると、至るところで花粉症の症状が出てきて、どこにいても落ち着かない気持ちになります。花粉の粒子はとても小さく、特に杉の花粉は風に乗って遠くまで飛ぶため、数十キロ、数百キロ離れたところでも、杉の花粉によって花粉症の症状が引き起こされます。
花粉症の対策として最も有効な方法は、花粉を物理的に遮断することです。花粉を全て排除できれば、たとえ花粉症であっても症状が出ることはありません。そのため、花粉症の対策として、花粉の飛んでこない地域に移住しようというアイディアが生まれたのです。
とはいえ、花粉症の症状が出るのを避けるためだけに移住できるという人はなかなかいないでしょう。しかし、花粉症がひどくなった時に、花粉の無いエリアにちょっと旅行に行って休養するというのはなかなか悪くないアイディアです。